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2021年1月31日 (日)

「処女峰アンナプルナ~最初の8000峰登頂」の本のページを繰って

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先日、8000峰のうち未踏峰であった「冬季K2峰」へ「ネパール隊」が初登頂した記事を読み、本棚から以前に読んだ本を取り出してパラパラとページを繰りました。

「処女峰アンナプルナ~最初の8000峰登頂」
(著者:モーリス・エルゾーグ/㈱白水社 1987.6.1発行)

1950年6月、人類が初めて8000m峰に挑み、フランス隊の二人が登頂を果たし、そのひとりモーリス・エルゾーグは登頂するもその大きな代償として凍傷で両手両足のすべての指を失いました。

パリの病院で凍傷治療のため8回の手術の合間に、登頂当時の凄惨な状況を思い出し、涙にむせびながら口述筆記されたのが、この山岳ノンフィクションの秀作です。モーリス・エルゾーグは後年にフランスのスポーツ大臣またIOC委員も務めました。
両手両足のすべての指を失い、山から壮絶な悲惨をわが身に受けたにも関わらず、エルゾーグは次の言葉でこの作品を締めくくりました。
「山はその美しさを与えてくれた。われわれは山の美しさを 無邪気な子どものように賛美し、神聖な山を修道士のように敬慕してきた。
アンナプルナ、われわれがなにひとつ報酬がなくとも行ったであろうアンナプルナこそ、われわれの生涯の残りを生きる宝なのだ。
この実現によって、1ページがめくられ・・・・・新しい生活が始まる。人間の生活には、他のアンナプルナがある・・・・・」

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