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2015年9月25日 (金)

岩手・宮古のビジネスホテルで、ある写真集を見て

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9月16日(水)夜、岩手・宮古駅前のビジネスホテルに泊まった。今回の旅は6泊したが、そのホテルが一泊朝食・大浴場付で4200円と一番安価だった。

翌早朝、宮古の町を散歩して朝風呂に入り朝食をたべてロビーで地方新聞を読んだ。ラックに並んでいた写真集が目に留まった。何だろうと?と手に取りページを開いた。水中写真家・鍵井靖章さんの「ダンゴウオ」という写真集だった。

震災後、宮古の海に潜って撮られたもので、海底の小学生の答案用紙、電子ピアノ、ランドセル等々の写真があった。その答案用紙には名まえがしるされていたので引き上げ本人を捜し出して手渡したとしるされていた。また、震災後のその海底で「ダンゴウオ」が泳ぐ姿を見て生命力そして再生力に感動したと。

ロビーにはBGMが流れていた。木村弓「いつか何度でも」という曲だった。その曲を聴きながら、なぜなのだろうか?昔むかし、鶴橋大成通りの路地裏の実家で、祖母がよくレコードでかけていた「海行かば」を思いだした。「海行かば 水漬く屍 山行かば 草生す屍(うみゆかば みづくかばね やまゆかば くさむすかばね)・・・・・」

写真集のページを繰りながら、「海行かば」という荘重な調べを思いだし、津波で海に奪われた人たちのことを想った。「海に奪われた!」のだが、「海、生命の源、新たに産み変わる原郷に還って行った!再生するのだ!」と、鎮魂と祈りを抱いた宮古の朝だった。

※「海行かば」の作曲者は信時潔、奈良県立奈良高校、奈良市立一条高校の校歌の作曲者でもある。

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