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2013年11月16日 (土)

彼は、古本に何を思い描いているの?~大阪千日前の夜

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  大阪・千日前、「天地書房」へと立ち寄った。ひとりの男性がショーウィンドー越しにいた。彼は、何ゆえに古本如きを眺めているのか。高度な情報社会になった今、古本など存在価値があるのか、それを直接に眺める意義はあるのか。

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  そのことを自問しながら、そのショーウインドーを覗き込んだ。「近世藩校の研究」が目に留まった。興味があったことは事実だ。路地裏育ちなのにお堅い人ね!と思われるのだろう。そのこともまた事実かもしれない。反論・弁明はしない。

  インターネット、ブログ、フェイスブック等々が通信技術として発達し、「本」などなくとも活字を読むことはできるし、コミュニケーションが可能だ。「本」など読む必要もない。存在価値はない。そう思う人も多くなってきたのかもしれない。

  でも、「本」は、その世界とは少し違った意味で魅力的な世界であることに変わりないし、ずっとずっと在り続けている。その夜に見た古書店のショーウィンドーを眺めている男性の後ろ姿、それはわが後ろ姿かもしれない。愛着を感じる。少なくとも、わが身は「本」に救われたのだ。

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