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2012年10月28日 (日)

瑠璃坏(るりのつき)のブルーを目に焼きつけて〜正倉院展

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 10/27(土)昼、「にみょうウォーク」が終わり富雄駅で解散した。「正倉院展」へ出かけるのは、その日の午後しかないと思い、急いで電車に乗り近鉄奈良駅へと向った。

 「正倉院展」には、毎年ではないがよく出かける。美術品を見ても詳しいことは解らないのは事実だ。専門的な知識など持ち合わせていない。また、趣味が美術品鑑賞でもない。

 それでも、出かけてしまう。なぜなのだろうか?ひとつだけ言えることがある。「美しさへの憧れ」が確かにある。その想いが自然と「正倉院展」へと足を向かわせるのだろう。
 
 近鉄奈良駅で降りて、奈良国立博物館への道を歩いていると、多くの人たちで賑わっていた。入場料1,000円の楽しみな時間がやってきた。館内は実に多様な年齢層の人たちが訪れていた。熱気さえ感じた。

 年齢層でいえば、私の年齢以上の人々が多かったが、若者たちの姿もよく見かけた。最近特に思うのだが、神社・仏閣などでも、以前とは比較にならないほど、若者たちの姿を垣間見るようになった。それは、なぜなのだろう?

 館内は薄暗い。宝物の保存を考えた上なのだろう。その主意とは別に、集中力が拡散することなく、宝物をまじかに見ることができて、対面できる雰囲気を産み出している。映画館でスクリーンを眺める時の気分に似ている。

 さまざまな宝物、美しい品々を眺め巡った。いよいよ、18年ぶりに出棟された「瑠璃坏(るりのつき)」を眺めようと思った。すると、若い係員が案内板を持っていた。その宝物をまじかに観ることができる「一列目」と、少し離れて見る「二列目」の二つの案内板だった。

 迷わずに「一列目」の案内板のぐにゃぐにゃ長蛇の列の方に並んだ。フットボール観戦での「ホーム」「アウェイ」の入り口のようなものだ。迷わずに「ホーム」を選んだのだ。

 「瑠璃坏」の前まで行くのに、時間でいえば15分ほどかかっただろうか。ゆっくりとした歩みだった。「美しいもの」を眺めることができるには、時間がかかるものだ。

 「瑠璃(るり)」は「ガラス」だ。「坏(つき)は「さかずき」「グラス」の意味だそうだ。「瑠璃坏」は、今で言えば、「ワイングラス」のようなものだ。

 いよいよ、「瑠璃坏」の出展ケースに近づいた。まさに眼前に、それはあった。想像していたよりは小さな品だった。コバルトブルーの色合いが鮮やかであった。素直に美しいと感じた。

 「瑠璃坏」の周りをぐるっと一周してゆっくりと眺めた。背伸びをしたり中腰になったりしゃがんだりしながら、上から下へ、右から左へと眺め続けた。観る角度によって、コバルトブルーの色合いが微妙に変化して、それぞれに違った美しさを発していた。

 「瑠璃坏」は、18年ぶりの出棟だ。今度は、いつ出棟されるかはわからない。単純に18年後だとすると、私は77歳となる。もう一度「瑠璃坏」を眼前に観ることができるだろうか?

 まるで、愛おしい人と、もう二度と逢えないかもしれないような想いが湧いた。振り返って、遠くから「瑠璃坏」を観た。後ろ髪を惹かれながらも、「瑠璃坏」のコバルトブルーを目に焼きつけ、その場所から離れた。
  

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「奈良国立博物館」公式サイト





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