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2012年4月 8日 (日)

忍辱山 円成寺にて

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 4/7(土)午後、「ドラ」のお葬式のため動物霊園へ出かけた。早く着きすぎたので、「ちょっと、円成寺(えんじょうじ)へ行こうか」と妻に声をかけた。「行こう!」という返事があった。僕たちは車で10分ぐらい走り、奈良・柳生近くの「忍辱山 円成寺」(にんにくせん えんじょうじ)へ出かけた。

 春は名のみで、風はまだ冷たかった。参拝客は僕たちのほかは誰もいなかった。実に静かな雰囲気が漂う、山間にあるひっそりとした古寺だ。僕たちにはお似合いのような場所かもしれない。

 時間がなかったので、残念であったが境内を参拝することも、国宝の運慶作の「大日如来像」を見ることもなく、ただ、浄土式庭園の池のまわりを歩いただけだった。ふたりで、このような趣きある静かな場所を歩いたのは、実に久しぶりだった。

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 池面に浮かぶ、頼りげなちっぽけな島のようなものをふたりで眺めた。それぞれが何か思うことがあったのだろうか。人は孤独なものだ。でも、人は「寄り添う」ことだけはできる。

 高校1年生の時、休日を利用してクラスのグループハイキングで、この辺りに来たことがあることを思い出した。

 妻もまたその時いっしょだった。「高一の時、この辺に来たなあ?」と妻に言うと、「来ていない!他のひとと違う?」と怪訝そうに言う。僕自身の妄想なのだろうか? 絶対にそんなはずは無い!

 42年前、高校一年生の春休みだったろうか。休日を利用して、クラスの有志、十名余りの男女のグループハイキングで、奈良から柳生、笠置へと歩いた。

 その時、「円成寺」の境内で弁当を広げた。食べ終わって、みんなで円になって、「将来、何になりたい」かを順番に言い合った。今から考えると実に牧歌的だった。

 ひとりの女子が、「私は、からだの不自由な子の先生になりたい!」と言った。その言葉は今も耳に残っている。

 予約していた「ドラ」のお葬式の時間が近づいた。「忍辱山円成寺」を出て、動物霊園へと車で向かった。しばらくして、妻は言う。「思い出した!来たことがあったわ! 確か高一の時、のどかな風景やと思って歩いたわ!」

 僕は黙したまま、ふと、42年前のひとりの女子の声を思い出した。今、その女子は、35年間の教員生活を終え、僕の傍らにいて、フロントガラスの遠くを見つめていた。

※その日、「ドラ」の「新しい旅立ち」が、僕たち二人に、ゆったりとのびやかで豊かな大切な 時を与えてくれた。謝!!!

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