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2012年3月 3日 (土)

金曜日の夜、餃子専門店「味力亭」で「まちぶせ」を聞きながら

 3/1(木)夜、近鉄奈良線・新大宮駅近くの居酒屋「俵」で、二人で呑んだ。新大宮駅周辺まで出かけるのは個人的には異例だ。大部分は大阪市内の鶴橋がホームグラウンドなのだ。前夜にメールが入っていた。メール無精者がその一文を見て二人で呑みたいと即座に思った。深い意味はない。ただそれだけ。

 3/2(金)夜、職場の者と近鉄大阪線・八尾駅近くの居酒屋「虎武士(こぶし)」で二人で呑んだ。これも深い意味はない。ただそれだけ。帰宅の途に着こうと電車に乗った。「ちょっと降りるから!」と鶴橋駅ホームで別れた。

 鶴橋駅近くの「延羽の湯」へ寄った。仕事帰りに風呂へと行く人など少ないぞと思われるかもしれないが、意外とスーツ姿の男性を、また同様の女性連も見かける。立地条件の関係なのだろうか、さまざまな年齢の人々がそこにやって来ている。

 日本語だけでなく、ハングルも飛び交う。はたまた地方の言葉を耳にすることも多い。個人的には実におもしろい空間だと思っている。最近は、個人的に「延羽の湯」、天然温泉「ひもろぎの湯」をご用達にしている。昨晩は「梅酒風呂」だった。

 金曜日の夜、また風呂上り、餃子とビールが脳裏に浮かんだ。「延羽の湯」から疎開道路玉津3丁目の交差点を渡ったすぐ左に餃子専門店「味力亭」(みりょくてい)があった。以前から入ろうと思っていたのだが、素通りで鶴橋駅まで出ることが多かった。

 「大東市(住道商店街)発祥 丸正餃子」の黄色い看板が興味を惹いていた。15年以上前に大東市住道駅前の営業店に勤務していた時、餃子のおいしい店だと「丸正餃子店」の名だけは確かに知っていた。だから気になっていた。カウンターに座りビールと「丸正餃子」二人前を注文した。

 パリッとっ漕げた薄皮の小さな餃子をほおばった。野菜だけなのだろうヘルシーだ。あっさりとして実においしかった。ぐぐっとグラスのビールを呑んだ。餃子にはやはりビールだ。絶妙の取り合わせだ。まるで「夫婦舟」のようなものだ。

 ふとBGMに耳を傾けた。聞いたことがある歌だった。その曲名を即座に思い出せなかった。奥の座敷に「中華よせ鍋」を食べていた若い女性グループから、「この歌何やったけ?」という会話が聞こえた。小耳にはさんだ店の方が「この曲は石川ひとみの“まちぶせ”よ!」と言った。奥にいた女性連は懐かしそうにうなづいた。そして、また私も。

 「味力亭」の餃子はおいしかった。また、その店の雰囲気は、懐かしく趣のある匂いを発していた。私好みの下町の餃子専門店だ。千円余りを支払ってその店を出た。千日前通は多くの車が行き来していた。赤いテールランプが光っていた。「ああ、“まちぶせ”か!」と心の中でつぶやきながら鶴橋駅へと向かった。

「まちぶせ/石川ひとみ」You tube サイト

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