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2011年11月14日 (月)

福岡・田川の町で育った人に出会って

 11/12(土)夕刻、聖地・高野山から大阪難波まで帰着して、「聖」から「俗」へと戻るセレモニーを近鉄大阪難波駅近くの居酒屋「いちばん」で行った。和やかで楽しく過ごした。駅近くで解散となった。奈良在住のひとりが「もう帰るんですか?」と誘惑めいた言葉を投げかけた。お誘いの言葉に弱い欠点が露に出た。「ちょっとだけやでぇ!」と地下街の大衆居酒屋へ入った。「聖」から「俗の二乗」へと転落した。

 カウンター席に座った。他愛も無く二人で雑談をしていた。なぜそうなったのかは解らないが、カウンター内の女性との会話になった。年頃は私よりも少しは年上の気配があった。ただ、女性の年齢は見た目には解らないこともあるのだが。

 「大阪の人ですか?」などと聞いたのかもしれない。彼女は「福岡の田川です!」と言った。酔いながらも、ふと脳裏に浮かんだ。「あの炭鉱の?」と彼女に聞いた。「その炭鉱の町です!」と毅然とした言葉が返ってきた。

 即座に彼女に聞き返した。「最近、世界記憶遺産に登録された山本作兵衛さんをご存知ですか?」と。彼女の目は輝いた。よりいっそう毅然として、凛として、私の目を見ながら、「町の誇りです!」と答えた。静かに彼女の言葉をかみ締めた。酔いながらも感銘が心の中を駆け巡った。

「田川市石炭・歴史博物館」公式サイト

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