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2011年9月17日 (土)

昨晩は大失敗!

 昨晩、大失敗をしでかした。近鉄鶴橋駅から奈良行き準急に乗った。運よくも座席が空いていたので座った。ほろ酔いの中で心地よく文庫本のページを繰った。アルジェリア生まれのフランスの作家、アルベルト・カミュの「シーシュポスの神話」(新潮文庫)、以前に読んだが再読したいと思って、バッグの中に忍ばせていた。

 最初の章は「不条理の論証」、その出だしは、「以下のページで扱われるのは、今世紀のあちらこちらに見出される不条理な感性である」と。何ページかを読み進んだ。体内の焼酎と電車の揺れが心地よい睡魔を誘った。簡単に言えば眠ってしまった。「石切です!」という車内アナウンスがおぼろげに聞こえた。眠りながらも、「まだ石切か」と思った。

 それから時間は経っていた。眠りが浅くなった時、ふと五感が「異質感」を嗅ぎ取った。列車は動いていない止まっていると。目を開けた。周りを見た。ここはどこ?理解した。終点の近鉄奈良駅だ。石切駅から近鉄奈良駅までの区間、時間にすると20~30分間だろうか、眠ってしまった。おそらく肉体的・精神的にも疲れていたのだろう。

 その車内に数人の乗客が乗ってきた。「尼崎行き普通電車です!」と車内アナウンスが流れた。座席にすわったままそのアナウンスを心地よく聞きながら、車庫でなかって良かった。運が良い。折り返しのその電車に乗ったままであれば、最寄り駅「富雄駅」に戻れると判断した。

 今度は緊張感だけは維持した。学園前駅でしっかりと目を開いた。次の駅の富雄駅に無事に下車した。その電車の後ろ姿のテールランプを見送った。これから1時間近く、その電車は兵庫・尼崎へ向かって走り続けるのだ。それから車庫でおやすみとなる。お互いに、Good Night !

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