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2011年7月 8日 (金)

病のごと思郷の湧く日なり~鶴橋焼肉横丁で



 7/8(金)夜、鶴橋駅近くの「焼肉横丁」にいた。ふと、写真を撮ろうとしていた男性が横にいた。彼の言葉は関西なまりではなかった。どこか地方の言葉のような気がした。尋ねてみた。「どちらから来られたのですか?」と。彼は答えた。「岩手です!」 その前にいる母親らしき女性を指して、「この人は青森です!」と。その傍らに二人の男の子がいた。

 彼らがどのような関係なのか? なぜ鶴橋を訪れたのか? 知る由もなく、また聞く時間もなかった。ただ、笑顔が印象的だった。その夜、鶴橋の町を歩いている岩手・青森の人の後ろ姿だ。



 鶴橋の夜の町で、奇縁で岩手・青森の人に出会った。彼と彼女が言葉に出したその地の名は、その人たちの「家郷(パトリ)」だ。その言葉を聞いた「鶴橋」という地は、私の「家郷」だ。その時、即座に、意味も理由もなく、歌人・石川啄木の歌が脳裏をよぎった。

病のごと思郷の湧く日なり目に青空の煙かなしも (啄木)

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