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2011年7月17日 (日)

「フライまんじゅう」を食べながら~御幸森天神宮夏祭2011



 「フライまんじゅう」という食べ物をご存知ですか? 小麦粉地の中に、こしあんを詰めて油で揚げ、その表面にグラニュー糖をまぶしたお菓子だ。昔から、この「フライまんじゅう」が大好きだった。夜店に出かけると必ずと言っていいほどに買って口にほおばった。

 昨晩も、懐かしくて、その夜店の前に並んだ。揚げたて出来立てが本領だ。隣には小学高学年の女の子も待っていた。揚がるまでに時間があった。チキンラーメンと同じだ。「3分間、待つのだ!」

 店の人と立ち話をした。別に言わなくてもいいのに、幼かった頃から「フライまんじゅう」が大好きなことを伝えた。汗をかきながら一生懸命に、そのおっちゃんは生地を丸めて油の中に入れていた。

 「40年ぐらい前? 小判型やな!」 その言葉を聞いて一挙に記憶が蘇った。まさしく小判型だった。それから「フライまんじゅう」談義がはじまった。夜店でこのような「フライまんじゅう」という代物はあまりない。生野区・東成区近辺だけだという。他の地域に行っても、「これ、何?」と、あまり売れないということを聞いた。ローカルな代物なのだろうか?

 横に並んだ女性が、突然に「この餡はこしあんですか?」と店の女性に聞いた。続いて「いなりまんじゅうですね!」と誰に言うともなくつぶやいた。僕は心の中で、「これはフライまんじゅうや!」と叫んでいた。

 「いなりずりに似ているから、いなりまんじゅうと言うの!」と僕に講釈をしていただいた。確かに「いなりまんじゅう」というネーミングも、あながち可笑しくもない。でも、僕にとっては、誰がなんと言おうが「フライまんじゅう」なのだ。

 僕の脳裏の中だけで、「フライまんじゅう」対「いなりまんじゅう」のダービーマッチが繰り広げられていた。他のことはすべて敗れてもよい。だが、これだけは負けられない!眼前にあるのは、間違いなく「フライまんじゅう」なのだ!

 「フライまんじゅう」が揚がった。隣にいた小学生女子は1個を買った。1個のためにずっと待っていたのだ。僕は、笑顔が素敵なその店の女性に400円を渡し4個買った。

 疎開道路を北上して近鉄鶴橋駅へと向かった。夏祭の夜、幼かった頃と同じように、帰路途中、揚げたての「フライまんじゅう」を口にほおばりながら。
 

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