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2011年3月 5日 (土)

「新聞を読まなあかんでぇ!」という祖母の言葉から

 今は、「奈良新聞」だけを定期購読している。永年にわたって、「日本経済新聞」「朝日新聞」「奈良新聞」の三紙を定期購読していた。でも、この二年間で順次に減らした。理由は、簡単だ。経費削減しかない。唯一、「奈良新聞」だけが残った。

 僕が小学生だった頃に、尋常小学校中退を自慢げに語った祖母は、僕の前で、ことあるごとに、「しげる、新聞だけは読まなあかんでぇ!」「いろいろなことを知ることができるし、わかるから。」と言っていた。

 祖母がしっかりと文字を読み書きすることができないことは、子どもながらに薄々感じてはいた。でも、直接、祖母は僕に言ったことはなかった。また、僕も祖母に聞こうとはしなかった。

 僕の生まれ育った実家には、本というものは極端に少なかった。雑誌、小説類などはなく、まして、広い意味での芸術とは無縁であった。僕の「本」に対する想い、文字へ興味の入口は、絵本、小説などではなかった。

 文字をしっかりと読み書きすることができなかった祖母は、「新聞」を必死に食い入るように眺め読んでいた。知りたかったのだろう。その姿は、僕が「新聞」を出発地として「本」の世界に入った大きな誘因となった。今朝、「コメダ珈琲店」でブレンドコーヒーを飲みながら、祖母のその姿を思い出していた。

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