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2011年2月 5日 (土)

大阪‐上本町駅で、名も知らぬおばあちゃんに尋ねられて

大阪‐上本町で

 2/4(金)夜、近鉄大阪・上本町駅の地下・奈良線ホームから、地上・大阪線ホームへのエレベーターの標識がある場所で、携帯電話でカメラをいじくっていた。突然、背後から、見知らぬおばあちゃんが、「八尾へは、どう行けばいいのや?」と尋ねた。

 そのおばあちゃんの姿はと言えば、乳母車らしきものに荷物が一杯積まれ、はみだしていた。小柄で、腰は少し前かがみ、恐らく70歳代後半のお年だろう。僕は、なにげなく、「八尾駅は、このエレベーターで1階に出たらホームがあります!」と答えた。もし、解らなかったらいけないと思った。

 絶対に素早く家に帰る用事は無かった。少し時間があったので、一緒にエレベーターに乗って地上の大阪線ホームへと付き添った。八尾駅に停車する準急がホームに止まっていた。

 おばあちゃんを急がせながら、僕は先に行き、車掌さんに、「このおばあちゃんが、八尾駅に行きたいと言っているので、よろしくお願いします」と声をかけた。おばあちゃんは、よたよたしながらも、無事にその準急電車に乗った。

大阪‐上本町で

 名も知らぬおばあちゃんとエレベーターに乗り、ホームまでの歩みの中で、そのおばあちゃんと二言三言、話した。「どこから、来たんですか?」と僕の問いに、「神戸からや! 息子に追い出された!」とおばあちゃんは突然に答えた。「どこの駅で降りるの?」と聞くと、「近鉄八尾や!」とぶっきらぼうに僕に言った

 神戸から来たこと、息子に追い出されたことが、事実か虚偽かなど僕には解らない。八尾に誰がいるのか、八尾のどこへ行くのかなど、僕は確認などできなかった。ただ、そのおばあちゃんは、確かに荷物を積んだ乳母車を押して、その夜にひとりで八尾へと向かったことは事実だ。ふと、僕の祖母と母の姿が脳裏をよぎった。

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