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2010年9月 5日 (日)

「東尋坊ヘルスセンター」を思い出して

東尋坊ヘルスセンター

 
9/4(土)、私のブログにヒットした検索ワードを見ていた。「東尋坊ヘルスセンター」というワードが出ていた。2アクセスがあった。5/18にもヒットしていた。その名の施設は、かなり以前になくなっている。だが、その名と場所に何らかの思い出がある方なのだろう。

 50年近く前、祖母に連れられて宿泊した懐かしい場所だ。私にとって、「お風呂革命記念日」の地だった。あの大浴場の窓から見た海と、くじらのように見えた島の風景は忘れることがない。

 長文になるが、2008.2.10のブログ記事を下記に再掲載する。

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 2/4(月)の夜遅く、自宅の風呂の湯船につかりながら、仕事のことも忘れ、いい気持ちでリラックスしていた。ふと、45年前、僕が小学3年生だった夏の日に、祖母に連れられて宿泊した「東尋坊ヘルスセンタ-」の記憶がよみがえってきた。

 風呂からあがり、すぐにパソコンを立ち上げ、グーグルで「東尋坊ヘルスセンタ-」を検索したが僕の記憶どおりものは出てこなかった。もう45年前のことなので、恐らくそのヘルスセンタ-はなくなっているのだろう。でも、誰かがその場所の思い出を書き記しているのではないかと思ったがそれもなかった。もしかしたら、僕の記憶違いなのだろうか?

 2/5(火)、かつてその地に「東尋坊ヘルスセンタ-」という施設があったかどうかを、福井県三国町観光協会へ電話で確認した。「かなり以前になくなりましたが、その当時は確かにありました」との返答をいただいた。やはり僕の記憶に間違いはなかった。素直にうれしかった。

 
僕が小学3年生だった夏の日に、祖母と僕・妹の三人と武生のおばさんと東尋坊に立ち寄った。宿泊先のヘルスセンタ-には夕方ごろ着いた。すごく大きな施設であった。僕たち四人は女中さんに付いて部屋に案内された。その部屋からは海が見えた。すこしゆっくりとくつろぎ、お茶を飲みながら祖母は「大浴場へ行って来たら。迷子にならないように部屋の名前を覚えとくんやで」と僕に言った。

 
僕は不安だったが「大浴場」という案内板に沿って、大浴場の前まで来た。恐る恐る入り口の扉を開けた。そっとのぞくと脱衣場には誰もいなかった。今度は浴場の扉をまたもそっと開けのぞいた。浴場にも誰もいなかった。素早く脱衣場で服を脱ぎ、今度は浴場の扉を堂々と開けて入った。

 今まで見たこともないほどの大きな浴場が目に飛び込んできた。ひょうたん型の湯船だった。まるでプールだった。驚いたことに大きな窓ガラス越しに、きれいな海が広がり右側の沖に大きな島が見えた。岸から赤い橋がその島に伸びていた。
小学3年生だった僕には、そのような海が目の前に見える大きな浴場が存在するなど思ってもいなかった。その美しさと大きさに圧倒された。いつも自宅から通っていた銭湯「雷湯」・「亀の湯」などは相手にもならなかった。

 やった!と心の中で叫びながら、浅い湯船に飛び込んだ。平泳ぎや潜水をして、湯船の端から端までを行ったり来たりした。誰かが入ってくるかもしれないので、すばやく洗髪し体を洗い再び湯船で遊んだ。海の風景が気に入り、ガラス越しまで近づき立ったままきれいな海を眺めたりした。

 脱衣場から物音がしたので、素早く湯船の中でおとなしくつかっていた。扉が開き、大人のグループが浴場に入ってきた。僕は湯船から上がり何事もなかったようにそっと浴場を出た。

 部屋に戻ると、「お風呂どうやった?」と祖母が僕に聞いた。「大きかった!気持ちがよかった!」と答えた。「宿泊しているからお風呂には何回入ってもええんや! ごはんを食べたらまた入っといで!」 僕は祖母の言葉を聞いた時、新しい発見をしたような気分だった。宿泊すれば、お風呂は何回も入っても良いということを初めて知った。晩御飯を食べたあと、寝る前にも、また翌日早朝にも大浴場へ行った。都合4回お風呂に入ったことになる。


 兎にも角にも、「東尋坊ヘルスセンタ-」の大浴場が、今の風呂好きの僕にとっての「お風呂革命記念日」の場所だった。あれから、どれだけお風呂に入ったのだろう。豪華な旅館の大浴場にも入った。でも、僕にとって「東尋坊ヘルスセンタ-」の大浴場での感激に勝るものはなかった。あの夏の日の浴場とそこから見た海の風景は生涯忘れることはない。(2008.2.10

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Photo

 唯一残っている東尋坊での写真だ。この時も 水知らぬ人に写していただいて送ってもらったものだ。

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