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2010年2月18日 (木)

After 聖バレンタインDay

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 2/14(日)も一日が終わろうとしていた夕飯時に、妻が忘れていたかのように、「それ、バレンタインデイのチョコレート」とぶっきらぼうな声で私に言った。「そんなに、気を使わんでもええのに」と外交辞令的に妻に声をかけ、「高かったとんと違うか?」と私は言葉を続けた。妻は私の方を見ることもなく、「安かった!イズミヤで買った!」と言った。「本命チョコ」か「友チョコ」か、それとも「義理義理チョコ」か。いずれにしろ、ひと箱のチョコレートをいただいた。私にも「聖バレンタインデイ」が訪れたのだ。

 夕食を済ませて部屋に入り、「小樽 セミスイート生チョコレート」の箱を開けた。セロファンで包まれた小さな生チョコをひと粒食べた。おいしい!と素直に感じた。続いて二つ食べた。チョコレートの箱を持ち居間に戻った。「これ、おいしいぞ!」と妻にすすめた。ひと粒づつ二人で食べあった。気がつけば、ひと箱15粒の生チョコはなくなり、こたつの上はその包みのセロファン紙だらけになった。私が8粒、妻は7粒で概ね「半分こっこ」だった。

 こたつで生チョコを互いに食べながら、ふと、若かった頃の気分に戻った。冬の中ノ島公園のベンチに座り、寒さで固まりながらも話会った夜が脳裏をよぎった。16歳で初めて妻を見てから40年以上が経つ。互いに外見はすっかり変わった。でも、互いの内面の核はそれほどは変わってはいない。もしかしたら、崩れて穢れて怠惰に生活していると、妻は私を曲解しているかもしれない。私は口には出さなかったが、素直にいうと、私には今も、「神田川的]な世界が流れ続けている。

「㈱サングリーン」公式サイト

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