« 平山郁夫画伯 「大唐西域壁画」を観て | トップページ | 山梨学院大付 初優勝~高校サッカー選手権大会~ »

2010年1月11日 (月)

「せんとくん」の御前で~「平城遷都1300年祭」~

20100110_073

 2010年は、「平城遷都1300年祭」の年である。「はじまりの奈良、めぐる感動」をキャッチフレーズに、奈良としての大イベントはキックオフした。マスコットキャラクターの「せんとくん」も、だんだんと多忙になってきた。昨日、近鉄奈良駅改札口近くで、「せんとくん」との記念写真スポットを通りかかった。幾人もの人々がその前で記念写真を撮っていた。子ども、若い女性たち、誰もが微笑みを浮かべていた。

20100110_072 20100110_074







 或るひとりの老婦人は持ってきたデジカメを差し出し、見ず知らずの人に、ひとりだけの記念写真を写してもらっていた。その光景を「さみしさ」と受け止める人もいるだろう。少なくとも私はそうは思わない。その人の歩んできた大切な人生の一駒を勇気を持って残そうとしたのだ。

 私もデジカメを持っていった。ちょっと記念に写してもらおうかと思いながらも、ちっぽけな度胸と勇気がなかった。ただ、見ず知らぬ人の姿を見ながらシャッターを押した。ちらっと、夏目漱石の「三四郎」の一文を思い出した。夜汽車に相乗りした女性と、一夜を宿で何事もなく二人で過ごした三四郎に、彼女が投げかけた言葉、「あなたは余っ程度胸のない方ですね」と。

 「せんとくん」と「三四郎」とは何ら関係はないが、私自身の度胸・勇気はないことは証明されたが、そこに羞恥心はあった。それはささやかな品位という方難しいものに縛られている自分自身なのかもしれないが。それもまた人生か。

« 平山郁夫画伯 「大唐西域壁画」を観て | トップページ | 山梨学院大付 初優勝~高校サッカー選手権大会~ »

まほろば奈良」カテゴリの記事