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2009年9月 5日 (土)

「環日本海」~共感の海~

Img_0001  先日、私の部屋の大掃除をして本の整理や粗大ゴミを搬出した。如何せん、忘れていたさまざまなものが出てきて捨てようにも捨てきれなかった。このリフレットもその一つだった。20033月に東京原宿「表参道・新潟館ネスパス」で開催されたシンポジウム「繋がる~日本海」のものだった。そのシンポジウムに参加したわけではなく、正確な日時を覚えていないが、東京でのスポーツ研修が終わり、「表参道・新潟館ネスパス」に立ち寄った折に、このリフレットをいただいた。

 
新潟県生まれの私の父は、常々、新潟県は裏日本の豪雪地帯で遅れている地であると私につぶやいていたことがある。恐らく父にとって自分自身の学歴と故郷に劣等感を抱き続けていた。確か私はこのリフレットを持参して実家に立ち寄り、父に対して「新潟館が東京の中心・原宿にある。新潟は裏ではなく、昔から表だった。日本海は大陸からの人と文化の通り道だった」と伝えたことがあった。その時、確かに父は微笑んだことを覚えている。

 
富山県のHPで「逆さ地図」を眺めながら「日本海」はあたかも湖のように見える。大陸から人々が「渡来」し、様々な文化を運んできた大切な交流路、かつて開催されたシンポジウムの表題を借りれば、まさに「繋がる」「共感の海」だ。

 
この小さく薄いリフレットを手にしてから6年余りが経つ。私自身の興味は、今も日本の太平洋沿岸にはなく、日本海沿岸にある。そのキーワードは「渡来」だ。長崎・佐賀・福岡・島根・鳥取・京都・福井・石川・富山・新潟・山形・秋田・青森・北海道、その海岸沿いの地域に、加えて海岸線から入った長野に興味を抱く。この薄いリフレットは、無知な私に大切な視点をはじめて教えてくれた宝物かもしれない。

「環日本海諸国図/逆さ地図」富山県HP

「表参道・新潟館ネスパス」Webサイト

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