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2009年7月 9日 (木)

「地球よとまれ、ぼくは話したいんだ」 その本を思い出して

Img_0003 著者:東 由多加/発行:講談社文庫(1981.12)/P.192

【コンテンツ】 「天井桟敷」からの」逃走/三十すぎは信じるな/漂流日誌/さくらんぼユートピア顛末記/矢吹ジョーとロッキー/寺山修司論/劇場の中の青春/ほか

 最近、私自身の外見は衰えつつある。それに反比例するように、不思議なもので、心の持ち方は、良いのか悪いのかはっきりと自分自身では判断できかねるが、意識、精神は、あの時へ戻りつつある。いや、戻っている。

 表紙がぼろぼろになり、ページが黄ばんだ文庫本を本棚から取り出し拾い読みした。1960年代後半、ミュージカルで世界を駆け巡った「東京キッドブラザース」の主宰者・東由多加氏の青春の記録だ。

 「ぼくは自分の中に、60年代後半の精神が今なお色濃く痕跡をとどめているのではないかと思う。一人の人間がひとつの時代気分から抜け出られないということは、どういうことであろうか?」

 
著者は冒頭でその言葉を書き記した。その一文は、私を今も惹き続けている。この文庫本をぼろぼろになりながらも捨てきれずにいる理由がその言葉にある。

 
「60年代の後半から若者たちを駆り立てていたものは、明らかに現実原則を否定した、ロマンチシズムの香りがたちこめる「愛と平和」のための戦いだったと思う。それがいかに大人達から楽天主義のそしりを受けようが、・・・・・・時代の変革に情熱を捧げていた。」

 
私は、「その時代」、変革に情熱を捧げてはいない。ただ、、「その時代」の雰囲気の中で私の青春期を過ごしたことは事実だ。私にとっての「疾風怒涛の時代」だったと、今振り返ればそう思う。まじかに56歳の誕生日を迎えようとしている今宵、18歳の時に抱いた「疑問」に対して、問題解決できてはいない自分自身が存在している。

「東京キッドブラザース ファンサイト」Webサイト

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