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2009年6月 7日 (日)

今日の心象風景

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 6/7(日)午後、母が入院している森之宮にある病院へ出かけた。母は片肺で一級障害者である。残るひとつの肺もその機能が極端に衰えている。その日も、母は鼻から酸素を吸入していたが、それでも肩を大きく震わしながら呼吸していた。見た目にもしんどそうな姿だった。良く眠れるかと聞くと余り眠れないという。食欲はあるかと聞くと、無いという。意識はあるが、話すのもしんどそうだったので、ベッドの横、窓際の椅子に私は無言で座っていた。

 昨日の夕刻に、妹から電話があった。医師から、母の状態が急遽に悪化した場合、「延命措置」をするかどうかの返答を欲しいと言われていると。「自然に任せよう!」と妹に答えた。母の病状が悪化した場合、おそらく意識は急速に消えうせるのだろう。19㎏しかない母の肉体にメスを入れ、人工呼吸器を埋め込む、体力的に持つかどうかわからない。それは意識を回復させこともないという。ただの延命であるならば、自然に任せよう。妹も同じ考えであった。

 病院を出て、いつもの通りに大阪城公園へ行こうと思ったが、今日は森之宮団地の中を歩くと、団地の広場でおばあちゃんがひとりベンチに腰掛けていた。私はその傍らのベンチに座った。カバンの中からデジカメを取りだし、そのおばあちゃんを写そうと思ったがやめた。上の写真はベンチに座った場所からの風景である。

 母は鶴橋・大成通りで生まれ、80年あまりその地で暮らし続けた。人から見れば美しいとはいえないのだろうが、母と私にとっては「ふるさと」である。今一度、あの路地裏へ、母が帰れる日が来ることを、愚鈍なる息子は願う。

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