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2009年6月21日 (日)

「美神」を想う

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 6/16(火)午後、旧大成通「太陽亭」で観た「たいせい 創立80周年記念誌」で、一人の著名な女性が私の出身小学校のはるか後輩で、実家から徒歩1分の所に住んでいらっしゃったことを、私は初めて知った。私はその方のことを、以前からメディアを通じて存じ上げてはいた。しかし、今の今まで同じ地に住んだ方などとは思いもすらしなかった。驚きなどという言葉などでは言い表せないほどに心が震えた。

 その記念誌の中で、「郷愁のシンボル 大成小学校」とその方が一文を寄せられていた。 「当時の思い出は、季節感や、光と影の濃淡さえも伴いながら、今も鮮明に私の中に生き続けています。」と記されていた。それはまるで私にとって、「美神」からの言葉だった。

 その日、「太陽亭」を出てから鶴橋駅近くの「牧野レコード店」へ立ち寄った。店の中を眺め回した。店主が私を見て、「何かお探しですか? 演歌ですか?」と聞いた。私は演歌好きな雰囲気を醸し出しているのだろうか? 「いや、クラッシックです!」と答えた。店主は怪訝そうな顔をしながら「何の曲ですか?」と聞いた。私はその方の名を告げた。店主はその方の名を知ってはいたが、「ここでは、クラッシックがあまり売れないので、置いていないですね」とやさしく語りかけるように私に言った。私は、その方がこの地の出身ですよとだけ伝えその店を出た。残念だった。

 6/20(土)鶴橋の実家へと立ち寄った折に、なんば「タワーレコード」まで足を伸ばし、その方のCDを買った。クラシック音楽アルバムを買ったのは実に10年ぶりぐらいになろのだろうか?私はほんとうにクラシック音楽などを理解できるような人間ではなく、その音楽は、はるかかけ離れた世界だ。

 昨晩、真夜中、その日買ったCDを聴いた。録音:2003年1月、モスクワ音楽院大ホール。演奏:ロシアボリショイ交響楽団。曲目は、ボロディン「ダッタン人の踊り」、ハチャトリアン「剣の舞」ほか、ムソルグスキー「禿山の一夜」、チャイコフスキー「ポロネーズ」「アンダンテ・カンタビーレ」、ラヴェル「ボレロ」「亡き王女のためのパヴァーヌ」。

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  私の実家から小学校へと行くには、必ず平野川を越えなければならない。「剣橋」、「南弁天橋」のいずれかの橋を渡らずには小学校にはたどりつかない。、その方もいずれかの橋を渡り小学校へと通ったのは間違いない。電車道(現:千日前通)沿いを歩くと「剣橋」を渡る。その方もその風景を見ながら小学校への道を歩んだのだろうか?

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 裏道沿いに小学校へと歩くと「南弁天橋」を渡らなければならない。電車道よりは静かな道である。私はこの道の方が好きだった。その方もこの橋を渡られたのだろうか?そのような想いが、昨晩真夜中に、チャイコフスキーの「ポロネーズ」を聴きながら、その想像の光景が私の脳裏を駆け巡っていた。

 指揮は、「西本智実」さんだった。今、わが国で一番著名な女性指揮者だ。その方が私の実家近くにお住まいで大成小学校へ通っていたという事実を知った時、私は驚きなど通り越したえもいわれぬ感情の震えが止まらなかった。

 その町の「物語」「伝説」などというものではなく、私から言わせれば、想像すらできなかったほどの「神話」だ。その存在は、私にとって、「美神(ミューズ)」となった。

「指揮者 西本智実」公式サイト

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