« 高取健民グラウンドからの金剛山と大和葛城山 | トップページ | 奈良県スポーツ少年団指導者協議会委員総会に参加して »

2009年6月 7日 (日)

第59回奈良県中学校陸上競技対抗選手権 情景

 6/6(土)午後、奈良県スポーツ少年団指導者協議会委員総会に出席するため橿原公苑本館へ出向いた。開会には1時間近く時間があったので、隣接する陸上競技場へ立ち寄った。多くの中学生らしき生徒がいた。何の大会なのだろう?と生徒が持っているプログラムをのぞき見ると、「第59回奈良県中学校陸上競技対抗選手権大会」とわかった。競技場内を見てまわったりスタンドで観戦したりと時を過ごした。

Photo_3 Photo_4










 参加している中学校がそれぞれ持参した色とりどりのターフを張っていた。 その光景はどことなく夏のビーチを思い浮かべる。多くの生徒は中学校の顧問の先生に付き添われて参加しているのだろう。競技場外の隅の木陰で、私と同年輩の男性教諭が男子生徒4人とターフの下で話していた。シートの上の荷物は五つの塊しかなかった。近くの木陰では、女性教諭が二人の女子生徒とシートの上に座り話している。荷物は三つの塊しかなかった。

 男女生徒が陸上競技に秀でているかいないかに関係なく、その男女生徒には、幾年か後にはきっとそのひと時を思い出すに違いない。「あの時、部員数は少なかったけれど、先生に帯同してもらって参加した!」と。男女教諭が陸上競技の専門家のようには私の目には見えない。一般的な教諭と見える。私はその男女教諭に対して心からの敬意を抱いた。

Photo_5 Photo_6










 男子800mを見た。一周目が終わるとラスト一周の鐘がなる。その鐘の音が響くと同時に、走者の駆引きがはじまりスピードアップした。第四コーナーを回ってラストの直線に入る。走者たちは必死の形相で最後の力を振り絞っていた。順位は確定した。順位がすべてなのか? 少なくとも私はそうは思わない。私は思い出した。ラスト一周のその鐘が好きだったことを。

 女子200mの幾レースかを見た。走力の差は歴然としていた。概ねゴールした時はトップと最下位は50メートルほどの差が着いた。私はスタンド最前列で見ていた。何レース目かの号砲が鳴った。スタンドからは「ファイト!ファイト!」という黄色い声が轟く。第四コーナーを回りラストスパート、順位は歴然としてくる。

 最後尾の走者に目がいった。あれっ?と思いながら心の中で叫んでいた。「「頑張れ!頑張れ!」とあたかも自分自身の娘に声援を送るように。他の走者はユニフォーム姿だった。その走者は中学校の体操着のようなハーフパンツ姿で駆け抜けゴールした。結果は最下位だった。私はその走者がほんとうに走ることが好きな女子生徒であるのだろうと思い描いた。「頑張れ!頑張れ!」。

 子どもたちのすべては、一生懸命にトラックを駆けゴールを目指していた。そこには確かに冷厳とした事実である走力の結果としての「順位」が決定される。「順位」はあくまでも「走力」 の結果でしかない。「人間力」はまた別である。「走る」ことに夢中で取り組む中で、彼らすべての前途に糧となるものを学びとって欲しいと心から願う。

« 高取健民グラウンドからの金剛山と大和葛城山 | トップページ | 奈良県スポーツ少年団指導者協議会委員総会に参加して »

奈良県スポ-ツ」カテゴリの記事