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2009年5月30日 (土)

かぐや姫「神田川」を聴きながら

Img  5/26(火)朝日新聞で、シンガーソングライター・南こうせつ氏のインタビュー記事が掲載されていた。36年前に発表した“神田川”は、いまも団塊の世代にとって“青春の歌”である。この曲を歌い続ける南こうせつさんも、2月で60歳になった。」とその記事は始まっていた。

 「神田川」という歌は1973年に発表された。その時代を象徴するような歌だった。その頃、私は大学生だった。「♪貴方はもう忘れたかしら 赤い手拭マフラーにして 二人で行った横町の風呂屋 一緒に出ようねっと言ったのに ・・・・・若かったあの頃何も怖くなかった ただ貴方のやさしさが怖かった」昨晩、寝る前に、CD「かぐや姫セレクション」を久しぶりに聴いた。「神田川」「赤ちょうちん」「22歳の別れ」「なごり雪」等々の曲を。あの頃を思い出した。

 夢を抱いてはいなかった。希望と不安とが入り混じったけだるい日常が続いていた。ただ、あの女の子がいたから日常の均衡を保ててはいた。冬の中ノ島公園のベンチで二人で長時間話をした日があった。何を話したのか聞いたのかは記憶から飛んでいる。ただ、寒かった。

 いざ帰ろうとしてベンチから立ち上がると二人とも寒さで固まってしまって普通に歩けなかった。体を温めるために、やむなく京阪電鉄天満橋駅まで歩いた。手持ちのお金は少なかった。駅近くの安い居酒屋で二人で初めて日本酒を飲んだ。心も体も暖かくなった。その日のことをふと今晩、昨日のことのように思い出した。

 あの頃は、よく「神田川」という曲が流れていた。確かに二人でのささやかな生活を望んだ。あの女の子と初めて出会ってから40年が経つ。その女の子であるわが妻は6月で56歳の誕生日を、私たち夫婦は結婚して32年目を迎える。二人とも外見は変わり果てた。ただ、心の奥底の根幹はそれぞれ余り変わっていない気がする。

 少なくとも私にとって「ただ貴方のやさしさが怖かった」ままに年月が過ぎ去り続けている。「二十四色のクレパス」を買おうか、「小さな花束」を買おうかと思いつくも、56歳の誕生日に嫌味に受け止められるかもしれない。ただ、日常どおりになにげなく小さなショートケーキでも買ってこようか?「神田川」を聞きながら、わが永遠の「観音さま」にそのようなささやかな気持ちを抱いた。


「神田川・かぐや姫」You Tubeサイト

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