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2009年3月28日 (土)

駅弁を初めて食べた日

 3/23(月)日本経済新聞朝刊の文化欄に上杉剛嗣氏(高校教諭)が執筆されていた「駅弁“掛け紙”そぞろ神」という記事を読んだ。冒頭に、「小さな折箱にその土地独特の食材が詰まった駅弁。旅先で車窓を見ながら食べる味は格別だが、その中身に負けず劣らず私の旅情をかきたてるものがある。お弁当を包む“掛け紙”である。」 その一文にひかれ文章を読つづけていると、駅弁は明治18年(1885年)の宇都宮駅が始まりだということを初めて知った。確かに駅弁の掛け紙は旅情をそそるが、歴史をたどりそれを現実に収集されていることに感服する。

 私が初めて駅弁を食べたのはいつだったのだろうか? 時間をさかのぼった。ある情景以前は浮かんでこなかった。それは、私が5~6歳の頃だった。祖母と隣組のおばさん数名が一団になって、出雲方面へ大旅行へ出かけた時のことだった。後年、祖母が私をその旅行へ連れていくことを家族は反対したそうだ。しかし、祖母は大反対を押し切って私を連れだした。

 その旅行の途上、ある駅に停車した。山陰本線のどこかの駅だったのだろう。列車の窓を開け、祖母が窓から乗り出して、駅弁売りのおじさんを手をふり呼んだ。だが来ない。業を煮やした祖母は列車を降りてホームにある駅弁屋を急ぎ早に往復して、人数分の駅弁とせとものに入ったお茶を運んだ。列車が動き出して私たちは駅弁を開いた。きれいでおいしかった。それが私が初めて駅弁を食べた日だった。「駅弁“掛け紙”そぞろ神」という記事を読み50年近く前の情景が脳裏に浮かんだ。

駅弁の小窓」公式サイト

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