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2009年2月15日 (日)

「VOLANTE (ボランチ)」想

Photo  VOLANTE (ボランチ)」という言葉がある。サッカー用語として知られている。私がブログを開設しそのブログを命名する時に、迷いもなく「ボランチ」という言葉を選んだ。誤解をしている人がいるかもしれない。今もサッカーを続けているわが息子が、ずっと「ボランチ」というポジションだったので、その関係でブログ名を「ボランチ」と命名したのだと、それは大きな誤りである。

 その名がなぜサッカー用語として使われだしたのか、それは、1940年代にアルゼンチン人、「カルロス・ボランチ」がブラジルのフラメンゴでプレーした時、現代で言う中盤の底、守備陣(DF)の前でプレーすることを命じられた。その起用が成功しブラジルサッカー界でその活躍が注目された。そのポジションに起用された選手に、監督・コーチから「“ボランチ”のようにプレーをするんだ!」と叱咤激励が飛んだ。そもそも「ボランチ」は選手名であった。サッカーのポジション名としては、一説によれば1950年頃に発祥したと言われている。

 「ボランチ」というポジションは、チームのスタープレーヤーを引き立てる泥臭いプレーが必須である。守備の要であり、攻撃の起点である重要なポジションだ。ただ、トップ、サイドアタッカーほど目立つわけでもない。どちらかといえば影のような存在に見えてしまう。ただ、現代サッカーではチームが機能する上で限りなく重要なポジションだ。

サッカーは11人のプレーヤーでチームを組む。それぞれのシステムが存在する。11のポジションの役割を与えられる。それぞれのポジション名がある。FWMFDFGK。それに右か左かをその名称の前につける。その中で、守備的MFにだけは、「ボランチ」という特別な名、愛称、称号が与えられる。本当は他のポジションであっても、何かの意味ある言葉が与えられても不思議ではない。しかし存在しない。

守備的MFをブラジルではその国語であるポルトガル語で、「VOLANTE(ボランチ)」、英語圏では「Screener(スクリーナー)」と呼ぶ。「VOLANTE (ボランチ)」という言葉の語感、意味する内容、サッカーシステムでのその役割に私は惹かれた。「VOLANTE (ボランチ)とは、「車のハンドル」「空を飛ぶもの」「固定されないもの」「常に移動し続けているもの」という多様な意味を有している。その言葉には何かが動く、何かを動かすという「動作」と密接に関係している。

 
ひとりの人間存在として、ささやかな自分自身の歴史として形成されてきたもの、形成しようとするものが、「VOLANTE (ボランチ)」というサッカーのシステム上での存在、その言葉の意味に象徴されている。自分自身のささやかな表現手段としてのとしてのブログを、日々の感じたこと、興味あることを書きとめるものとして「ボランチノート」と命名した。

※写真は、「サッカーダイジェスト2004年1月発行ムック“ボランチとは何か”」

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