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2009年2月21日 (土)

「高くて固い壁」と「壊れる卵」

 2/15、作家の村上春樹氏がイスラエルの文学賞「エルサレム賞」を受賞した。その受賞式講演の要旨が、2/21()、奈良新聞紙上の「ならティーンズ」欄に掲載されていた。同紙は、ティーンズ読者にとって有益な講演と考え受賞講演要旨を掲載した。

 その中で、同氏は受賞することで誤解が生じることもあるとしながらも、欠席して何も言わないより話すことを選び、イスラエルのパレスチナ自治区ガザ攻撃を「高くて固い壁」と「壊れる卵」にたとえて批判した。

 「私が小説を書くとき常に心に留めているのは、高くて固い壁とそれにぶつかって壊れる卵のことだ。どちらが正しいか歴史が決めるにしても、わたしは常に卵の側に立つ。壁の側に立つ小説家に何の価値があるのだろうか。」(受賞講演要旨の一部抜粋)と。

 同氏の小説は、各国語に翻訳され世界中で読まれている。世界的に見て人気ある現代日本の作家と言っても過言ではない。その言葉の影響は大きい。おそらく賛否両論が渦巻くのだろう。ただ、少なくとも私は、同氏の存在をかけた言葉を通じての勇気ある行動であったと考えている。

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