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2009年2月26日 (木)

昨日、写真家・小島一郎の存在を初めて知った~青森のミレー~

 2/25(水)、「泳げたい焼き君」的な日常の中で、近鉄奈良線富雄駅6:37発の大阪なんば行きの準急に乗った。カバンから日本経済新聞を取りだし、まず文化面開いた。「青森のミレーは写真家」という表題と、「早世の小島一郎、農民と自然の共存・戦いを撮る」という言葉が目に入った。その横に小さな写真が掲載されていた。

 朝のけだるさが漂う通勤電車の中で、その写真に目と心を奪われた。小島一郎「つがる市稲垣付近」(1960年)という写真だった。それは1960年頃の津軽の農民を写し撮った絵画のような作品だった。

 その掲載記事は、青森県立美術館の女性学芸員のかたが執筆されていた。青森県で生まれ育ったその女性が、初めて小島一郎氏の津軽の農民と風景の写真を見て心の奥底に刻まれ、情熱的に同氏の写真展を開催することの一念を抱かれていた。その努力が結び、青森県立美術館で「小島一郎~北を撮る」という企画展に成就した。

 その女性学芸員の方が日本経済新聞に記事を執筆されなかったならば、その新聞記事を私が見なかったならば、少なくとも私は、写真家・小島一郎の存在を知ることもなかったかもしれない。私の心の奥底の感性に共鳴版のように響く写真だった。

 青森県と言えば、そこで生まれ育った人を思い描くと、私にとって、太宰治、棟方志功、寺山修司が浮かんでくる。そして、そこに、昨日から小島一郎が付け加わった。青森県立美術館へ行きたいと思えど、余りにも遠い。

「青森県立美術館」公式サイト

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