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2008年10月 9日 (木)

初対面の人との語らい

 昨晩、鶴橋の居酒屋で、「奇妙な光景」を見て一人の若い女性の後姿を見送った。その後、私の左隣の壮年の方と目があった。導入部はその若い女性の話となった。そのあたりでは有名な女性だということをはじめて知った。

 初対面の方の話を興味深く聴いた。生まれ育った環境の話になった。その壮年の65歳の男性の雰囲気は、知的で教養が醸し出されていた。自分自身で生い立ちや過去を素直に話された。父親は軍人でレイテで戦死した。父親が亡くなった時、1歳半だったので、父親の顔を覚えていない。写真でしか父親を知らない。なぜ一人っ子だったのかを母親に聞けなかったことなどを。父親は愛知・豊橋の生まれ、母親は「米百俵」で有名な新潟・長岡の生まれだと話していただいた。わが国の高度経済成長の時代の話や今の子どもたち・若者たちの状況なども聴かせていただいた。

 私は、鶴橋という町で生まれ育ったこと、父は新潟出身であることを伝えた。最近、「寄って立つべき所」「郷土」というものがどこなのかと思い続けている。そこから発してそこへ現実には戻れないのだが、心は戻って行ってしまうと、その方に素直に言葉を投げかけた。その方は、私が言わんとするところを察知し共感する言葉をいただいた。私にとっては初対面でありながらも10歳人生の先輩の言葉に勇気づけられた。

 実に久しぶりに楽しく有意義なひと時だった。秋の夜の酒が取り持つ縁だった。またその方ともお会いできることを楽しみにしている。奈良県・生駒市に住むその方に心から御礼申し上げる。

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