「書」に賭ける青春
8/20(水)朝日新聞朝刊によると、高校の書道部が人気を集めているという。なぜなのだろう?「書の甲子園」があるとは知っていたが、書道人口が減少の一途をたどっているのに、若者たちが、どちらか言えば、ナウくない「書道」に興味を抱いている。
埼玉県にある女子高校の合宿並びに練習風景が紹介されていた。夏の合宿の夜半、大広間で生徒たちが黙々と筆を走らせる。「一筆入魂」の横断幕、午後9時半以降は自主練習、大広間の電気がきえたのは午前3時過ぎだった。日常の練習は、午前7時半からの1時間の朝錬、放課後は3時間の練習、大会前になると合宿で筆を走らせ作品を仕上げる。筋トレやランニングも練習でこなすという。運動部顔負けの光景だ。それでも、部員たちはにぎやかで笑顔が絶えないという。
その人気の理由は、「書道パフォーマンス」、音楽に合わせ集団で一斉に歌詞などを揮毫する。強豪高校書道部のほとんどが行っている。書道は個人と思いがちだが、「書の甲子園」などでは入賞作の合計点で高校ごとの勝敗が決まる。またパソコンの普及で筆に触れることが少ないが、だからこそ書をやって見たいという若者が少なくないという。書道の世界も変革されつつある。連綿と続いた歴史の中で今も筆を走らせる若者たちがいるということは、文化が伝承されているのだ。
北京五輪マラソン優勝者、ワンジル選手も書道をしていた。そのようなニュースがWebサイトでも紹介されていた。「マラソン」と「書」、「スポーツ的なもの」と「文化的なもの」は繋がっていないと思い込んでいる常識がある。それは過去の常識なのだろう。
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