« 「ソレステ1号」への暑中見舞い! | トップページ | 二名小学校の正門前で »

2008年7月26日 (土)

「トレドの森」に立ち寄って

Photo_2Photo_5 Photo_6 Photo_7




 7/19(土)朝、奈良市二名公民館横にある「トレドの森」に立ち寄った。「森」というよりは「林」だ。憩いの場所としては最適だが、あまり人がそこにいるのを見かけない。奈良市とスペイン・トレド市は姉妹都市だ。その記念碑が建っている。石碑の裏面には、「奈良市とトレド市の姉妹都市提携10周年を祝し、ここに記念碑を建て、両市の更なる発展を記念する。1982年9月3日」と、両市長名が刻まれている。

 この碑から察すると、1982年、姉妹都市10周年を記念して、スペイン・トレドの方がこの地を訪れたのだろう。私がこの地に住み20年余りが経つ。「トレドの森」は以前は今よりは木々が多かった。トレド市の方が植樹されたしるしとして、それぞれの氏名が書かれた木の札があった。しかし、いつの間にか跡形もなく消え去った。今は立派な記念碑だけが建っている。もし、日本の著名人が植樹されたのなら、その木の札は残り続けたのかもしれない。しかし、トレド市の無名の人々のしるしは消え去ってしまった。

 数年前にソレステレージャ奈良2002のクラブ冊子に一文を寄せた。
「Aguante!(アグァンテ!信念) Solestrella(太陽・星) Passion!(パシィオン・情熱)」という言葉に続けて、 「スペイン・トレド市は奈良市の姉妹都市のひとつです。女王イザベルは、スペイン中央部のこの町に首都を置きました。アルカンタラ橋、カテドラル(聖堂)、アルカサル(要塞)、サンタ・クルス美術館、サント・トメ教会、画家エル・グレコの心をとらえて離さなかった中世のたたずまいが今も残る、スペインのいにしえの都です。奈良市・二名公民館横にある『トレドの森』は両市の友好を祈願して造られたものです。
 夢中になってスポーツに取り組んでいる場所、なにげなく住んでいる町にも、文化がある。世界への窓がある。日本の古きよき伝統と文化を引き継ぎながらも、青少年が『世界』を想い描き、その『壁』を叩いて、こじ開け、突破し、羽ばたいて行って欲しいと、その日を心から夢見て、上記文言に、わが町に関わりのあるスペイン語を用いました」
と。

 私がその一文を寄せた時、トレド市の方が植樹記念の消え去った木札のことを「脳裏に描いていた。「トレドの森」に立ち寄り、その記念碑の前にたたずむと、数年前の私の想いが、今も私自身の心の中で生き続けていることを確認した。無名の町々、人々の中にも、必ず歴史がある。小さな歴史であったとしても、それをないがしろにした時、見ようともしなかった時、現在と未来は限りなく閉ざされてしまう。

« 「ソレステ1号」への暑中見舞い! | トップページ | 二名小学校の正門前で »

二名(にみょう)」カテゴリの記事