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2008年5月31日 (土)

「地名」も文化

 5/30(金)日本経済新聞朝刊の文化面「私の履歴書」で、民俗学者の谷川健一氏が執筆された「地名の研究」の一文を読んだ。地名というものは、「日本人のアイデンティティ(自己確認)に不可欠な存在」、「日本人の情緒を触発する媒体」、「大地に刻まれた百科辞典の索引」、「時間の化石」だという。

 確かに、「歌枕」の大部分は地名である。かねて日本人は、その地を訪ね、感じたことを歌に詠んだ。芭蕉はみちのくの「歌枕」を訪ね歩き、紀行文の傑作「おくの細道」を残した。古き地名をなくし、珍妙な新しい地名をつけることに、同氏は「誇りを失った日本が滅亡する予兆」と警鐘をならす。

 グローバルな時代になればなるほど、自分自身の寄って立つ場所を自己確認しておくことの重要性が叫ばれている。われわれは、「日本文化」の重要性を教えられることもなく、時を過ごしてきたのかもしれない。

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