« 「白旗伝説」 | トップページ | エコール・ド・まつしろ »

2008年5月31日 (土)

1969年

 昨晩、風呂に入り眠ろうと思い、ふとんにもぐりこんだ。如何せん目が冴えて眠れず、以前に読んだ「白旗伝説」「白旗の少女」の二冊の本を拾い読みした。完全に目が冴えてしまった。やけくそで、作家・村上龍の「69」(sixty nine)のページを繰った。忘れていたことが鮮やかに蘇ってきた。

Img_0002_2 「あの頃の仲間達に・・・」「1969、この年、東京大学は入試を中止した。ビートルズはホワイトアルバムとイエローサブマリンとアビーロードを発表し、ローリングストーンズは最高のシングル『ホンキー・トンク・ウイメン』をリリースし、髪の長い、ヒッピーと呼ばれる人びとがいて、愛と平和を訴えていた。パリではドゴールが退陣した。ベトナムでは戦争が続いていた。」という書き出しで始まっていた。

 作家・村上龍氏には同世代として共感を持ち続けている。
1987年この本をはじめて読んだ時、僕はすでに五人家族となっていた。これは「青春文学」だと心の中で叫び、その時代の匂いを思い出した。さまざまな人物名や名詞にその時代を感じた。今ある僕の興味の大部分はその1969年から1971年の高校時代に発端がある。この小説の中から、なつかし名を拾い出した。

Img_0003_2  
アルチュール・ランボー、ビートルズ、ヒッピー、ベトナム戦争、狼少年ケン、クリーム、カミュ、プロコルハルム、ゴダール、タゴール、ジミー・ヘンドリックス、フォーク集会、ベ平連、フーテン、岡林信康、グレトフル・デッド、サイモン&ガーファンクル、バリケード封鎖、時には母のない子のように、立原道造、ジョン・コルトレーン、レッド・ツェッペリン、クラウディア・カルディナーレ、スタン・ゲッツ、シュールレアリズム、イレブンPM、バスケットシューズ、ホームルーム、アラン・ドロン、ジャン・ギャバン、地下室のメロディ、アン・マーグレット、ジミー・ペイジ、ジャニス・ジョブリン、ボブ・ディラン、ジョーン・バエズ、ジャズ喫茶、留年、ウェス・モンゴメリー、天才バカボン、胸いっぱいの愛を、中原中也、ハンフリー・ボガード、カサブランカ、VAN、ジーンズ。

Img_0004_2  
真夜中、その名詞たちを目で追いかけていた時、その頃の情景が脳裏に浮かんできた。あの頃から35年以上が経っているのに、余り進歩がないと思う自分と、あの頃から変わず持ち続けているものがあると納得している別の自分がいる。小説「69」の最後に、ポール・サイモン(サイモン&ガーファンクル)の詞が書かれていた。
Still crazy after all these years

« 「白旗伝説」 | トップページ | エコール・ド・まつしろ »

モノローグ」カテゴリの記事