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2008年2月 9日 (土)

映画館の想い出(1)

「本」が先か、「映画」が先か。「本」を17歳の頃から読み出したが、「映画」の方はそれよりも早く、僕は小学校低学年の頃から近くの映画館でよく見ていた。当時、大阪市東成区鶴橋の実家から歩いて10分の所に新橋通商店街があり、「今里車庫前」という市電の終点という地の利から、有名な俳優がサイン会に訪れたほど商店街は賑わっていた。その商店街に東宝系の「新橋劇場」と東映系の「二葉館」という二つの映画館があった。

 僕の祖母は路地裏で駄菓子屋をしていた。店の前に二つの映画館のポスターを掲げていた。祖母はポスターの貼り代として、映画館の人から「無料招待券」を貰っていた。なぜかわからないが祖母は「無料招待券」を束にできるほどたくさん持っていた。路地裏の大人たち、集団就職でやってきて鉄工所で働いている若者たちに配っていた。子ども向きの映画が封切られる時には、今で言う「サービスデイ」「感謝デイ」ではないが、「特別な日」に駄菓子屋へ買いに来た子どもたちに「おまけ」として配っていた。僕と路地裏の小僧っ子たちは連れだって映画館によく出かけた。

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