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2008年2月23日 (土)

「大成通おばちゃんの気概」

2/21(木)仕事帰りに、妹が一時退院してきたので容態を確認するため、僕は鶴橋の実家に立ち寄った。二人で話をしている内に、近所のおばちゃんのことが話題に上った。おばちゃんと言っても、誰が見てもおばあちゃんなのだ。僕が小学生だった頃におばちゃんは40代後半だった。あれから40年以上が経った。僕は54歳になり、おばちゃんは、91歳のおばあちゃんになっている。

おばちゃんは路地裏の家で元気にひとり暮らしをしている。毎日、杖をついてよたよたとしながらも買い物に出かけるのが日課らしい。生活していると、ごみを出さなければならない。ごみの収集日には、乳母車の上にごみの袋を乗せて、杖をつきながら収集場所まで自分ひとりで持っていく。路地裏に住んでいる人々が手助けしようとする。でも、自分のことは自分でするからと、おばちゃんは断るようだ。

僕が小学校に入る前に、祖母と近所のおばさん連中といっしょに出雲大社へ旅行に行った。その時、おばちゃんは40歳代前半、一番の若手であった。路地裏の次代を担う存在だった。今、おばちゃんの家の表札の横には、老人会の役職名が書いた札が掛かっている。

人は助け合って生きなければならない。本来ならば、助けることが多く、助けられるのが少なく生きるべきものと頭の中では考えてみても、他者に多く依存してしまう現実がある。精神的に自立した人間は依存することが少ない。おばちゃんは91歳となった今、永年培った「自立への意志」「気概」を礎に、淡々と路地裏で生活している。

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