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2007年12月21日 (金)

一度きりの駅伝

 中学3年生の冬だった。大阪長居公園周回コ-スで大阪市内の中学対抗駅伝に参加したことがあった。54歳まで生きてきて僕が走った唯一の駅伝だ。結果はチ-ムで下位の成績だった。僕は前の走者から襷をもらって全力を出して走った。次の走者に襷をつないだが、如何せん僕自身の能力の低さというものがある。中継点の50メ-トル手前で後続の走者に抜かれた。襷を繋ぐと同時にコンクリ-トの地面に膝をつきうつむいていた。体力的なしんどさと抜かれてしまったという自虐的な情けない気持ちが自分自身を襲っていた。

その時、「がんばったやん!ほんとにがんばったやん!」という声が聞こえた。見上げると同じ中学校の女子生徒がそこに立っていた。「がんばったやん!」とその女子生徒は僕にタオルを差し出してくれた。学校の中では今まで思ったことはなかったが、その時、確かに僕はその女子生徒をかわいいと思った。天使の声、女神の微笑みだ。人は弱っている時、打ちひしがれている時、言葉に勇気づけられる。駅伝の季節になると中学3年生の時に走った一度きりの駅伝のことを今もよく思い浮かべる。

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