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2007年11月18日 (日)

「天井に朱きいろいで」(1)

天井に 朱きいろいで 戸の隙を 洩れ入る光、鄙びたる 軍楽の憶ひ 手にてなす なにごともなし・・・・

と始まる「朝の歌」を詩人・中原中也19歳の時に書いた。私も19歳の時にその詩を読んだ。印象深かったので原稿用紙に書き写し、路地裏の小さな部屋の勉強机横の壁に張り付け、それを目で追い声を出さずに幾度も読んだ。

歌人・福島泰樹は歌集「中也断唱」の中で、

なにも語らずなにも願わずわれとわが貧しき夢と君のほかには

と中也を慈しみ歌った。また、「誰も語らなかった中原中也」の中で、歌人・若山牧水に最も資質の近い詩人は中原中也であると思ってきたと述べている。歌人・福島泰樹は若山牧水

ああ接吻(くちづけ)海そのままに 日は行かず 鳥翔(まい)いながら 死(う)せ果てよいま

を学生時代の愛唱歌のひとつだったと自著の中で書き記している。

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