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2007年11月18日 (日)

秋の夜に

白玉の 歯に染みとほる 秋の夜の 酒はしずかに 飲むべかりけり (若山牧水)

 肌寒い日がやって来ました。古来から酒は存在しているようです。酒は「百薬の長」とかいいますが、現実はいかがなものなのでしょう? 酒と言っても、今は、日本酒、ウイスキ-、焼酎、ワイン、酎ハイなどとバラエティーに富んでいます。

 宴などの多人数も良し、二人での対酌も良し、でも、昔から独酌が一番のようです。中国の詩人・李白も「月下独酌」という詩を残しています。ひとりで飲むのだけれど、月を眺めて飲むのだからひとりじゃないよ。人はいないが月がいるじゃないか。「月下独酌」という詩自体にロマンチシズムを感じてしまいます。

 李白は湖に浮かんだ月を両手ですくおうとして湖の中に沈んでしまったという伝説があります。美しいロマンテシズムの世界です。でも、見方を変えれば、ただのヨッパッライにしか過ぎないと解釈することもできます。

 秋の夜に酒は静かに飲むものだと、牧水は歌に詠んでいます。牧水がを飲む場所に自然の匂いはありません。屋内でという感じが漂います。確かにそうだ! そうだ!と一人うなずいています。今宵は、ひとり芋焼酎でも飲もうと、大げさに言えば決断しました。

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