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2007年8月 5日 (日)

「太陽亭」だ!

033  8/5(日)午後、鶴橋の実家に寄る前に我がなつかしの「太陽亭」で食事をした。五目中華そばとビ-ルを注文した。ビ-ルを飲みながら、走馬灯のように昔のことが思い浮かんだ。

 小学校4年生の冬だった。路地裏に住む大人の野球チ-ムの朝練習についていった。ライトバンの荷台に定員オ-バ-の人数が乗り、沸騰したヤカンがつまれていた。車が走り出しでこぼこ道にさしかかった時、突然、ヤカンがひっくり返り僕の左足首に熱湯がかかった。すぐに病院へ担ぎ込まれた。

 病院で治療を受け自宅に帰りふとんの中にいた。熱くて痛かった。路地裏のおばちゃん連中が入れ替わり見舞いにきた。あるおばちゃんが、木製の出前箱を掲げてきた。「太陽亭の玉子とじうどんを食べて元気になるんやで」。僕はおばちゃんの手助けを得て、その玉子とじうどんを食べた。おいしかった。病気で寝込んだ時、僕だけではなく、路地裏の子どもの誰もが、自分の家族以外の人々の施しを受けた。相互扶助という世界があったのかもしれない035

 「太陽亭」は場末の大衆食堂として、50年近くその場所で営業している。通常、企業の寿命は平均30年と言われている。そのことから考えると驚嘆に値する。今日、そのとき、客は僕一人だった。ビ-ルを飲みながら、目が潤んだ。「太陽亭」も消える日が来るのだろうが、そうなったとしても、僕の心の中には、「太陽亭」はずっと生き続ける。

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