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2007年5月 6日 (日)

猪甘津(いかいつ)の橋

日本で最も古い橋の例として、「日本書紀」仁徳14年条にある「猪甘(いかい)の津に橋わたす、すなわち其のところをなづけて小橋という」との記述がある。それ以前「橋」の記録・遺跡として残されているものはないと言う。「日本書紀」に記述のある「橋」としての「猪甘津の橋」(いかいつのはし)が、日本最古の橋の記述であると伝承されている。ただ実証的に証明されたわけではない。

「猪甘津の橋」は、現在の鶴橋駅と桃谷駅を南北に結んだラインの東側、勝山大通り北側にあったと推定されている。資料が少なく、現在では、その橋の位置を限定することは困難となっている。「日本書紀」に記載があることから見て、その時代、確かに「猪甘津の橋」が存在した。その時代の人々が、川を越え、東の対岸に行き着く必要性があり、小さな橋を築いたのであろう。「猪甘津の橋」は、仁徳天皇時代以降、存続したのか、消滅してしまったのかは定かではない。「日本書紀」以降、徳川・元禄時代まで、その橋についての記載された文献はない。ただ、歌枕に詠まれていることからも、人々の心の中には存在し続けていたことは事実である。

しのぶれど 人はそれぞと 御津の浦に 渡りそめにし 猪甘津の橋 (小野小町)

(参考資料 編集:猪飼野保存会 「猪飼野郷土誌」)

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